今回は女優の杉村春子さんの子供はいたのか?
また2度の結婚歴がある杉村春子さんの旦那の長広岸郎さんと再婚相手の石山季彦さんは若いうちに同じ病気で亡くなったと言われていますのでそのことについても詳しくいていきましょう。
杉村春子に子供はいたのか?
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杉村春子さんの子供はいたのか調べたところ、どうやら子供はいないようです。
・1度目の結婚は1933年で当時の年齢は27歳
・2度目の結婚は1950年で当時の年齢は44歳
時代的にも2度目の結婚で子供を妊娠し出産するのは高齢出産になるため厳しいと思いますが、1度目の結婚でも子供はいなかったようですね。
『にごりえ』を鑑賞。樋口一葉の小説を基にした全3話のオムニバス映画。男女の邂逅を描く第1話は丹阿弥谷津子、サスペンスちっくな第2話は久我美子、男女の縺れを描く第3話は淡島千景が主人公。中でも、少し気怠い雰囲気を持った女性を演じる淡島千景が美しい。そして、杉村春子があまりに不憫。 pic.twitter.com/ZB5CalzfsV
— chiyo (@77chiyo77) October 17, 2021
杉村春子さんは子供が嫌いというわけではなく、むしろ子供が好きで1953年の映画『にごりえ』では夫に捨てられる女房役で出演した際に、子供に愛情を注ごうと懸命に生きる女性を演じ、業界でも世間でも子供に愛情を向ける姿に母親を感じたくらいです。
ただ実際には子供は出産していません。
この時代の女優さんはもちろん子供を出産する人はいましたが、子供を出産すると仕事が無くなるかも。という思いもあったのではないかと思います。
杉村春子さんは女優になるための築地小劇場の研究生となるために、広島弁の訛りがキツく不採用になっていましたが、「三年くらいセリフなしで辛抱するなら」という条件付きで採用され、その後、メキメキと頭角をあらわしてきました。
そのような努力で掴んだ場所を手放さないために子供を作らなかった可能性もありますね。
杉村春子の2人の旦那と愛人について
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杉村春子さんは生涯2人の旦那と結婚します。
・1人目は長広岸郎さん
・愛人の森本薫さん
・2人目は石山季彦さん
2人の旦那と愛人は当時は治せなかった病気の『結核』が死因で亡くなっています。
そんな2人の旦那と愛人について見ていきましょう。
長広岸郎は5歳年下の医学生
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1933年に杉村春子さんが結婚した相手は5歳年下の医学生だった長広岸郎さんです。
当時、医学生ですし写真からもお金持ちのオーラがありますね。
旦那の長広岸郎さんは慶應義塾大学出身で、結婚してから医師として仕事していたかはわかりませんが、9年の結婚生活の後に、1942年に結核で亡くなっています。
劇作家の森本薫と愛人関係だった
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愛人関係だった劇作家の森本薫さん。
森本薫さんは結婚して妻もいたのですが、1940年に杉村春子さんが所属する文学座に参加した後、不倫関係で愛人になり1946年10月6日に結核で亡くなるまで、2人の関係は続いたそうです。
今の時代でいうダブル不倫でその後は杉村春子さんが愛人だったということです。
そんな森本薫さんが亡くなる前年の1945年4月に書き下ろして代表作となった舞台「女の一生」は杉村春子さんは主演をし、1990年の84歳になるまで演じ続け、上演回数は947回で愛される名作になりました。
石山季彦は10歳年下の医者
1950年に杉村春子さんが再婚した相手は10歳年下で医者の石山季彦さんです。
16年の結婚生活を経て、1966年に石山季彦さんも結核で亡くなっています。
残念ながら石山季彦さんの顔画像はありませんでした。
石山季彦さんが病気で病院のベッドに横になっているのを見舞いに行くも、杉村春子さんは忙しく病状が悪化した石山さんを残して『欲望という名の電車』の公演で小樽の初日に行きました。
後に杉村春子さんはその時のことをこう語っていました。
「石山は死ぬ。私がそばについていても死ぬ。わたしは何ものだ、役者だ、石山もそれを知っている。長広のときもそうだった、森本のときもそうだった。客が待っている」
女優として役者として仕事を最後まで優先していました。
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そんな杉村春子さんのことを書かれた『女の一生 杉村春子の生涯』では、
『杉村春子は3人の男を愛した。愛されもしたが、よりつよく、むさぼるように愛した。そして男たちは死んだ。杉村春子にタマシイを吸われたのであろうか』
と書かれています。
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ただ杉村春子さんは最後の旦那が亡くなった3年後の1969年に自身が執筆した『自分で選んだ道』では「何故、あの時石山を1人置いて旅に出てきてしまったのでしょう」と書かれており、病院に旦那の石山さんを置いて仕事に行ったことを後悔していたようです。
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