今回は俳優の笠智衆(りゅうちしゅう)さんについてです。
小津安二郎監督に見出され数々の名作に出演し名俳優となった笠智衆さんは1929年頃に妻の笠花観さんと結婚しています。
そしてに長男の笠徹さんが誕生し、次男の笠鉄三さんの2人の息子に恵まれました。
その息子で笠智衆さんの孫になる笠兼三さんは俳優をしているそうで、そんな芸能一家のスゴイ家系図も調べて見ましたので早速どうぞ。
目次
笠智衆の妻の笠花観との息子は2人で孫1人
ちょっと珍しい写真。小津作品で知られる俳優:笠智衆とその嫁の笠花観。出会った頃と晩年と。 智衆さん、一度も浮気しなかったそうです。 pic.twitter.com/dlBNlOwwHU
— kk (@studiokkTweet) December 2, 2014
笠智衆さんの息子は2人で孫が1人いることはわかっており、次男以外は全員俳優やプロデューサーとし映画や芸能界に携わっています。
笠智衆さんの妻の名前は笠花観さんといいます。
『笠家は女性で持っている』と言われるくらい、代々かかあ天下の家系です。
女性は全員お酒をたしなみますが、男性陣は一滴も飲めない。
その笠家のトップに居たのが妻の花観さんです。
笠智衆さんの奥様は、松竹蒲田撮影所の脚本部にいらした椎野花観さん。
二人は1929年ごろに結婚されたようです。
そして笠智衆さんは結婚してからも大スターだったですが、1993年3月16日に88歳で膀胱がんで亡くなるまで、一切浮気はせずに妻一筋で幸せな人生を送ったそうです。
その花観さんは、智衆さんが亡くなる2年前の4月23日早朝に亡くなられました。追うように、1993年3月16日午後2時13分に、膀胱がんで智衆さんも亡くなられました。長男の徹さんが語るには、妻を亡くしてからの智衆さんは、どこか達観したようになったそうです。
あの聖人君子のような日本のおじいちゃんでも、それなりに男だったと、生前花観さんが笑っていました。けれどそれすらも、花観さんの手のひらで転がされていた感があります。
そんな笠智衆さんの息子や孫たちは・・・1933年に生まれた長男の徹さん、1942年に生まれた次男の鉄三さんの他に、女児4人(長女次女は早世)の6人。
昭和、戦前と言えば子だくさんとは言えない人数だと思えます。
お孫さんは、鉄三さんの次男で俳優の笠兼三(1973年生まれ)さんなど9人です。
・長男:笠徹(りゅうとおる)さん
・次男:笠鉄三(りゅうてつぞう)さん
・孫:笠兼三(りゅうけんぞう)さん
次男の笠鉄三さんの読み方はわかりませんでしたが、たぶん(てつぞう)でしょう。
そんな息子と孫について見ていきましょう。
笠智衆の息子で長男の笠徹について
画像出典:オークファン
笠智衆さんの息子で長男の笠徹(りゅうとおる)さんについてです。
笠徹さんが1993年生まれです。
笠徹さんは立教大学卒業後、東宝株式会社に入社。
立教大学は幼稚園から大学までエスカレーター式なので小学校や高校なども立教でしょう。
父親のコネで松竹に入社の道もありましたが、「まっとうに試験に受かって合格しても、誤解されるのはイヤだ」とあえて東宝に入ったそうです。
そして東宝株式会社に入社した後は、主に宣伝部に所属し、『広告制作』『PR等プロデューサー』として活躍し、最終的には『東宝AD株式会社取締役』にもなります。
現在の東宝のホームページを見たところ笠徹さんの名前はなく、2009年11月、長命の笠家にしてはめずらしく亡くなりました。
享年76歳でした。
父親と映画『日本のいちばん長い日』で共演
『日本のいちばん長い日』(1967)再見
鈴木貫太郎首相の秘書役、笠智衆の実の息子さんだとは知らなかった pic.twitter.com/S3vTa05LMb— ねひつじ (@nehitsuji) August 16, 2019
笠徹さんは俳優ではなく映画制作会社の東宝株式会社の社員です。
徹さんには、父笠智衆の生き方を顧みた「春風想」の著作があり、また1993年の日本アカデミー賞で特別賞を受賞した智衆さんの代理として、父親の紋付き袴を着て登場したり、ご記憶にある方も多いことでしょう。
過去に一度、1967年に父親が出演する映画『日本のいちばん長い日』に秘書役で親子共演をしています。
笠智衆さんの息子は2人とも俳優ではないのですが、このように息子と共演できて嬉しかったでしょうね。
また広告作成などPRを担当していた息子の笠徹さん自身も映画に出演することによって俳優や女優、監督、スタッフに人たちがどれくらいの熱量で1つの作品を作っているのかより理解し、仕事に活かしたのでしょう。
結婚や子供がいるのか?
画像出典:X(旧Twitter)
そんな長男の笠徹さんは結婚しているのか、子供がいるのかと噂になるのも仕方ないです。
調べて見ましたが、徹さんには、一男二女のお子さんがいます。
結婚して妻も子供もいますが、基本的に一般人のため情報はありません。
画像出典:Amazon
1994年3月に『春風想 父・笠智衆の思い出』を出版し、戦争中の苦労話や、父親が亡くなるまでの晩年の生活などを書かれているそうです。
次は次男について見ていきましょう。
笠智衆の息子で次男の笠鉄三について
画像出典:https://kamakura-kawakita.org/
上の画像はイベントで次男の笠鉄三さんと孫の笠兼三さんです。
笠智衆さんの次男は笠鉄三(りゅうてつぞう)さんです。
次男の笠鉄三さんの1942年生まれです。
職業は一般の会社員をしているようですので、長男の笠徹さんと同じ東宝株式会社ではないようです。
次男である笠鉄三さんは、次男でありながら、「三」の字が名前に入り、俳優である次男の兼三さんにも「三」の文字を継承しました。
これに関しては、鉄三と命名した智衆さんの心の中になんらかの思いがあり、死ぬまで解明されなかったと公的には言われています。
鉄三さんは、俳優にも芸能の道にも進まず、会社員をなされていました。
子供は男子3人。
今は、笠智衆の生前の語り部的な依頼も受けておられます。
結婚した妻や息子について
東京物語の笠智衆さんはどー見ても70代のおじいちゃんだけど、当時49歳。今のキムタク(51歳)より若い。 pic.twitter.com/BSbjo9LMPg
— 指南役 (@cynanyc) December 12, 2023
そんな次男の笠鉄三さんは結婚して妻と息子が2人います。
・妻と長男の名前や顔画像など非公表
・次男は俳優の笠兼三さんとして活動
元々次男の笠鉄三さん自身が一般人のためほとんど情報がありませんが、笠智衆さんの孫にあたる笠兼三さんが俳優として活動していることで少しだけ情報がありました。
次は孫について見ていきましょう。
笠智衆の孫は俳優の笠兼三
画像出典:東映マネージメント
笠智衆さんの孫は俳優の笠兼三(りゅうけんぞう)さんです。
1973年11月3日生まれで、51歳。
孫の笠兼三さんは東映マネージメント所属の俳優。
今のところ結婚して妻がいる話や子供がいる話を聞かないので独身の可能性があります。
そんな孫の笠兼三さんは祖父の笠智衆さん題材のドラマに出演してました。
2023年 名優 笠智衆〜春風のあるがごとし〜
画像出典:東映マネージメント
テレビ熊本の偉人シリーズで2023年1月22日に『名優 笠智衆〜春風のあるがごとし〜』に叔父である笠徹役で出演していました。
笠智衆:小日向文世
笠花観:松下由樹
笠徹:笠兼三
と豪華な親子になりました。
画像出典:西日本新聞
祖父の笠智衆さん題材のドラマに出演されるなんて芸能一家ならではですね。
孫の笠兼三さんにはこれからもいろんなドラマや映画に出演し活躍してほしいですね。
笠智衆の家系図がスゴイ!
笠智衆さんの家系図が上の画像です。
息子と孫の世代まで芸能界に関わる仕事をしてる芸能一家です。
笠智衆さんは、1904年5月13日、熊本の玉水村(現:玉名市)に父・純心、母・トシの次男として生まれました。
父親の淳心さんは浄土真宗本願寺来照寺で住職を勤めていました。
実家は、浄土真宗本願寺派来照寺。本来なら長男が継ぐべきでしたが、兄は台湾在住。
何度帰るように促しても帰国しなかったため、京都の龍谷大学に進学したものの、大学にあまり行かずに遊び歩いていた智衆さんに、住職のお鉢が回ってきました。
強制的に連れ帰られ、住職になったものの、たった4か月住職をつとめただけで、勝手に東洋大学への進学を決め出奔(兄が今度は強制帰国させられ、御寺を継ぐことになります)。
しかし今度も大学には当然行かず。遊び半分で新聞広告に出ていた松竹蒲田撮影所の俳優第一次研究生に応募し、見事合格。しかし、前書のように、しばらくは大部屋俳優として糊口を舐めました。
その時に出会ったのが、脚本部に勤める、妻の花観さんでした。
結婚したら人気がなくなる・・・大部屋ながらも、年上に無理矢理結婚を強いられたということにして二人は結婚!
しばらくの間、花観さんの方が年上とされていました。
家系図もすごく、父親がお寺の住職だったことにも驚きました。
最後までお読みいただきありがとうございます。